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三帰依文(さんきえもん)は仏教徒の基礎 平成27年1月の寺報

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 「三帰依文」を、皆さんと一緒に唱和させていただくのですが、この「三帰依文」というのは、東京帝国大学の仏教青年会の学生が、みんなで唱和する何かいいものはないかということで、東洋大学の学長もつとめた大内青巒(せいらん)という人が『華(け)厳(ごん)経(きよう)』「浄(じよう)行(ぎよう)品(ぼん)」第七を中心に、その前に『法(ほつ)句(く)経(きよう)』を、後に『開(かい)経(きよう)偈(げ)』を加えた形のものを使うようになったもののようです。
 昔は旧帝大で、仏教青年会のない大学は一つもなかったのです。今も活動しているのは、東京大学と広島大学と九州大学だけではないでしょうか。その東京帝国大学の仏教青年会は、もちろん真宗だけではなくて、あらゆる宗派、あるいは宗派にまったく属さない学生たちで構成されていました。それらの学生が、仏教を学ぶときに、お経を読むとすると、そのお経はどこかの宗派のお経ということになるわけです。たとえば『般若心経』だったら、浄土真宗では読まない。また、『阿弥陀経』は、浄土系の宗派では読むけれども、ほかの宗派で読まないというように、いろいろあるわけです。それで、みんなで唱和するために何かいいものはないかということで、学生たちが探して、三か所から集めてきたものが「三帰依文」なのです。
 「三帰依文」には、
  自ら仏に帰依したてまつる。まさに願わくは衆生とともに、大道を体解して、無上意を発さん。
  自ら法に帰依したてまつる。まさに願わくは衆生とともに、深く経蔵に入りて、智慧海のごとくならん。
  自ら僧に帰依したてまつる。まさに願わくは衆生とともに、大衆を統理して、一切無碍ならん。『真宗聖典』と、「自ら仏に帰依したてまつる(帰(き)依(え)仏(ぶつ))」「自ら法に帰依したてまつる(帰(き)依(え)法(ほう))」「自ら僧に帰依したてまつる(帰(き)依(え)僧(そう))」という、三帰依が誓われています。
 帰依というのは、「帰(き)依(え)処(しよ)」といいますけれども、簡単にいうと「究極の安心」というようなことです。安心のよりどころです。ですから「自ら仏に帰依したてまつる」という表明は、「私は仏さまがいてくださるから、安心して、どんな境遇になってもあらゆるいのちとともに、いきいきと生きていくことができます」、こういう表明です。「自ら法に帰依したてまつる」というのは、仏さまが説いてくださっている教えをよりどころとして生きていくということです。そして、「自ら僧に帰依したてまつる」というのは、仏を信じ、教えを喜ぶ人たちとともにいる限り、私はどんな境遇になっても、勝ったときも、負けたときも、罪を犯したときも、安心していのちある限りいのちを大事に生きていくことができるということです。そういうような、三つのよりどころを明らかにしているのが、「三帰依文」です。これが、仏教徒の一番基礎です。 
          《親鸞聖人は何を求められたのか》
          (真(ま)城(しろ)義(よし)麿(まろ) 師)

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